「あの子とQ」を読む
「あの子とO」を読む。
間違って二回書いたのではない。
「Q」と「O」。
どちらも”万城目学”著
「Q」がシリーズ1作目で「O」が2作目。
間違って二回書いたのではないが、間違って「O」から読んだ。
どうしてあなたはいつもそうなの。注意力が足りないの、途中で気づかないの?
なんてことは既に奥様(敬称)からも言われなくなった。
「Q」から読むと主人公は吸血鬼であると最初から分かっているのだが「O」から読むと主人公の秘密に迫ろうとする校内新聞の記者目線を追体験できる。
おかげで、主人公はどんな特殊能力があるのだろうか、不思議な力を持っているのは主人公と親友のどちらなのだろうかとワクワクして読むことができた。
その分「Q」を読むときは若干のネタバレ感はあったけれど。

また、「O」で語られる主要人物のストーリーも知っているので「あっ、その辺僕けっこう詳しいっすよ」みたいな優越感に浸ることもできる。
「O」→「Q」の順で読んでみてもおもしろいかもしれない。やらんかそうか。
鴨川ホルモー然り万城目学のお話は奇想天外だが「あの子とQ」も例外ではなく奇想天外で愉快。
吸血鬼の女子高生が主人公。なのだが、キャラクタとしては親友の「よっちゃん」が能天気で独特の感性が面白い。
中盤までは愉快な青春小説で吸血鬼の設定もあまり関係ないが、一気に話が進展する。
「よっちゃん」のおかげでシリアスな場面ものどかで愉快な雰囲気があり安心して読み進められる。
万城目学らしい作品だった。

「O」の方は3編から成る短編集。
二編目が少し独特な感じではある。
先に述べた通り「O」だけ単独で読んでも面白い。
うちの母親はVHS時代にレオナルド・ディカプリオ主演の超大作「タイタニック」を誤って下巻から見ていた。
下巻を見終わったあと「まだ半分なのに主人公が海に沈んじゃって、このあとどうなるんだろう。映像もすごい」と興奮していた。
「あの子とQ」が吸血鬼の血筋であるように、お宅は間抜けの家系でしたか、などと思ったのではあるまいな。
誰がまぬけじゃ、失礼な。
なぁみんな、「この順番で読まなきゃ」「このジャンルは体系的に読むべき」とかやめて楽に行こうぜ。
なんてこともどうでもいいな。それぞれ好きにすればいいと思う。

